人間関係がむずかしい“ 5歳児の大人”
普通の家庭で育ったのに、人づきあいで悩むあなたのお悩み喫茶。カウンセラーみかりんです。
人とうまくいかないと感じているなら「5歳児の大人」を探求してみませんか?
「大人になりきれない人の心理」
あなたは成熟した大人ですか?それとも未熟で厄介なところがありますか?
社会学者の加藤諦三さんの著書「大人になりきれない人の心理」から恋も仕事もうまくいかない理由や対策を抜粋させていただきました。
帯には【私自身、昔は5歳児の大人で、生きるのが辛かった。(著者)】と書かれていて、この文言に惹かれ手に取りました。(ブックオフで…)
著者がどんなきっかけで心理の世界へ導かれたのか… 興味ありませんか?
立派な方にも「5歳児の大人」を克服された過去がある。希望を感じますね。
さて、この本のテーマは【5歳児の大人】です。アダルトチルドレンの事ですね。
私たちの内面にも5歳児の大人がいて、それが諸々、足を引っ張っているのです。
SNSをしている時など、私は自分の5歳児を感じます。反応が貰えない時など、5歳児の私(インナーチャイルド)がスネてしまう感覚をおぼえます。「あ〜私、誰かに共感して欲しいんだな〜」と。それは子供時代にお母さんのスカートの裾を引っ張って「ねぇ 遊ぼう」と言ったけど、忙しくて「あとでね」と諌められ時に感じた寂しさをいちいち思い出すのです。
(双方向のSNSより、一方的な発信・受信なら合っていると気づいたので今はそのように活用しています:5歳児の自分に合ったやり方を探求)
そんな5歳児の大人も、自分を知れば生きやすくなるそうです。
生きるのが辛いのは、あなたのせいじゃない
5歳児の大人とは、親に愛されず大人になった人のことです。
「幼少期の母に対する愛着」は、満たされなければならないので、色んな場面でそれを求めてしまいます。でもその幼児的万能感を満たしてくれる人などどこにも居ないのが現実です。
だから不満でいっぱいなのが5歳児の大人なのです。
人は愛されないと心の成長ができないからです。
そうなってしまったのは、あなたのせいではないのです。
愛されて育った人には、分からない。心の成長が止まったまま社会に過剰適応しているのが5歳児の大人たちである。愛されないで育った者は、小さい頃に、お金を持たされないでお買い物に行かされるようなものである。買ってこいと言われたものをお店でとったら、お金を要求された。しかしお金は親からもらってきてない。愛されないで育った者は、ハンディキャップを背負って生きているのである。
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
世の中には…5歳児の母親、5歳児の父親、5歳児の上司、5歳児の先生…など対応に困る人がいます。あなたにも当てはまる部分がありますか? もしあれば、成長するチャンスです♪
自分に気づく大切さ
5歳児の大人は、親に喜ばれるため、聞き分けのいい子でした。だから嫌いな親のことも、好きだと言ったりします。機能していない家族関係も普通だと言います。本当にそう思っていることが多いのです。よその家族を知らないから、家庭内で怖い思いをしても、「どこの家庭もそんなものだ」と思っています。
5歳児の大人は居場所が欲しいから、相手を見極めるより先に、結婚を望みます。結婚して親になっても、空虚感は消えないので、また心を埋めるものを求め続け、子育てどころではなくなってしまいます。そして、その子供も愛されずに育った大人になります。
自分の状態に気づかなければ、代々、5歳児の大人も連鎖していきます。どうして気づけないのか例文を引用します。
部屋に蛇と一緒にいるとする。しかし5歳児の大人は、小さい頃から暗くて蛇がいる状態で生きている。とにかく怖い。この蛇が周囲の人である。しかし、それをなかなか認められない。すると蛇は見えないから、何が怖いのか分からない。何が怖いか分かっているのが、愛されて育った人である。愛を知らない人は、何が怖いか分からないが、とにかく怖い。小さい頃、恐怖で五感があまり発達しなかった人もいる。そして恐怖のホルモンが分泌しやすくなっている。
甘えられなかった人は、必ず別の人に甘える。例えば子供に甘える。拗ねる、ひがむ、ぐずる、妬むなどは甘えの欲求です。不幸なのはお金のない人ではない。5歳児の大人である。
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
問題が起こった時こそ、変わるチャンスです。
5歳児の親
諦三さんの父親は今で言う「毒父」「DV夫」だったということです。
暴力を振るう夫は「配偶者に母親を求めているから」なのです。
ただ甘えたいならいいのですが、親に対する不満や敵意から暴力を振るったり、怒鳴ったりしてしまいます。
(配偶者や交際相手や子供など言い返せない相手に不満を爆発してしまう5歳児の男女も母親の愛を求めています)
私の父は、親から愛されず欲求不満となったのは「俺の責任ではない」と言います。そして愛のない女と結婚して六人の子供が生まれてしまった。子供は「俺に父親を要求する」無理な要求だ。第三者から見ると子供や孫に囲まれて財産もあり、社会的な立場もある幸せなおじいちゃんになるだろう。でも勇気を与える存在にはなれない。リーダーが部下に幼い愛を求めていたのでは集団の志気は維持されない。
最後にはみんなを恨んでしんでいった。人の幸せは財産や名誉ではなく、情緒的に成熟した親を持つことである。
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
怒鳴ったり暴力を振るう人は、配偶者に何を求めているのか知ることが大事なのです。
本当に言いたい相手は「お母さん」なのだから。
自分を分かっていない5歳児の大人の場合、
「あなたは間違っていない」「相手が間違っている」という言葉だけが欲しいのです。
でも一旦は、その負の感情をまるごと受け止めてくれるカウンセリングなどで癒されることが第一歩です。
しかし、いつまでもそこで留まっていては何も変わりません。
いつかは自分を見つめ直し、自分を知ることです。自分を知れば必ず変われます!!
不利な環境で育っても、しあわせになれる
諦三さんが翻訳を手がけた『ブレイン・スタイル』と言う本は、32年に渡って、698人のハイリスクな環境で育った子供への影響についての研究が書かれています。
驚くことに、3人のうち1人は自信に満ちた心優しい若者に育ったそうです!もちろんその子の生まれ持った気質も関係しているでしょうけれど。
自信に満ちた子に育った類似性3つ
①幸せな赤ちゃんとして生まれたことと、特に才能はなくても、持っている技能を効果的に使ったこと。
②親に限らず、一人の大人が長期的に関わり世話役になり、信じてあげた。
③『打たれ強い』グループは、家族以外に友達、
そして『教会』に精神的な拠り所を求めていたこと。『信仰と祈り』が大きな支えとなったのだそう。
必ずしも幼少期の不利な環境で育ったことが、人格形成を決定づけないと、研究で実証されたそう。ならば、育った環境を嘆いて5歳児のままでいるより、大逆転を狙った方が良いですね♪
5歳児の大人を変える3つの条件
上記の類似性から条件3つをまとめますと…
①持って生まれた才能を使うこと。それはすごいことではなく、1日をきちんと生きるなどで良いのです。自分の資質を知ること、ありのままの自分で生きるということでしょうね。
②教会での『信仰と祈り』、信仰とは、どんな時も神に護られているから大丈夫だと信じる事、それは普遍的な大きな癒しとパワーになるでしょうね!
③趣味を持つこと。自分の世界を持つことで心も癒されます。
愛する人のためなら
諦三さんの父親は、『家族のために働くのは地獄だ。なぜ俺だけが働かなければならないのだ!みんなも明日から働きに出ろ!』と子供たちに叫んでいたそうです。それは、
親に愛されて育った子供は、親に喜ばれる努力が常に報われたから、愛する人のために頑張れるようになったのです。
親に愛されなかった子供は、親に喜ばれる努力は常に報われなかった…だから愛する人のために頑張れなくなったのです。
その結果、嫌いな人にも好かれようとし、また報われなかった。そして、ますます人を愛せなくなってしまった。
だから、愛する人のため…なんて思えないのです。
生きづらい=人が嫌いだから…という事なのです。
人の好意を期待しない
5歳児の大人は、孤独だから人一倍だれかからの好意が欲しいのです。なので好意を期待して、人に尽くし過ぎてしまいます。でも期待通り返ってくることは少ないものです。だって人は自分を満たすだけで良いのだから。すると、人から利用された気がして、周りの人をますます嫌いになってしまいます。
期待しない、見返りを期待して大盤振る舞いしないこと。
自分を満たすこと、自分に寄り添い尊重すること。
「孤独は商業主義のカモである」
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
孤独は、悪い依存(洗脳)ビジネスのカモになりやすいです💦 悪魔のささやきで近寄ってくるカモです。気をつけましょう!!
自分を知って成長すること
では、5歳児の大人は、どう生きていけば良いのでしょうか?
それは「自分の幼さを認める勇気」と「愛されずに育った者として生きること」と「5歳児の自分を教育し直す」ということです。
「自分の幼さを認める勇気」とは、例えば父親なら「ごめんね…お父さんは父親になるだけに成長していなかったんだ」と謝るか、ただ認めるだけでもいい。
「愛されずに育った者として生きること」とは、自分に欠けてしまったところを理解することです。それがわかると暗いトンネルの向こうが見えてきます。原因がわかった時には、もう出口は見えていて、行動指針も分かってきます。
最期まで生きづらい人は、自分がわかってない人です。分かってない人は、人生の目的や、あらゆる選択を間違えます。
「5歳児の自分を教育し直す」とは、5歳児が欲しかった愛情を感じてあげたり、喜びで満たしてあげて5歳児を卒業させます。次は10歳に育て上げていくのです。
自分は母性を持たない母親のもとに生まれたと理解した時、人への恨みも消えていく。それは運命を受け入れた時である。しかし大変なことは大変である。
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
今、生きていることが素晴らしい
大変な状況で育ってきたのに、今ちゃんと生きているなら、それだけで素晴らしいのです!
外面だけを取り繕わず、ありのままで生きていけばいいのです。めんどくさい幼稚な性格になってしまったと認めてしまえば、それ以上わがままを言う気持ちにもなりにくいし、子供っぽいところも愛されるはずです。
5歳児に育ててしまった母親が必ずしも母性が欠けていたという単純な話ではなく、現実を生きる人間である以上、いつも冷静に理想の親であることも難しいものです。
きっとそれを乗り越える力があり、そこから大逆転して自由で幸せになれる運命なのかもしれません。
劣等感や無価値観を克服し、過去の自分を労い、ありのままの自分を認めていきましょう!
無いものを見て嘆くのではなく、あるものを数え、「満足」してしまう脳の回路を太くして、幸せ体質に改善していきましょう!
ここまで立派に生きた、あなたは素晴らしい♡
無いものばかり数えるから不満なのではなく、不満だから、あるものを数えられない💦
人と比べるから劣等感を持つのではなく、劣等感があるから人と比べてしまう💦
「ある人を乗り越える」とは、自分の中から、ある人への憎しみを消せたということ。
人は憎しみがあったら、優しい人にはなれない。憎しみの原因は心の傷である。傷を痛くないと思い込むのは無理なのに、傷つけられながらも、怒ることを禁じられた人々がいる。そのような人は過去に囚われてしまう。ひざまづいて天に祈るのだ「私の憎しみを持ち去ってください」と。ひざまづく動作が人の考えや感情の道筋を変える。ひざまづくと、怒りが消える。ひざまづいた状態で怒りを感じるのは不可能だから。天にひざまづいた時、自由の入り口に来たのである。見返すための成功、復讐は過去に囚われている。許すことが自由である。悩みを消すためには、「人から何をしてもらったか」日記をつけることが良い。
「大人になりきれない人の心理」加藤諦三著
人との関係がうまく築きにくかったあなたも、「愛する人のためにがんばれる大人」に戻っていくきっかけになればいいなと思います。私もまだまだ修行中です♡ 一緒にがんばりましょうね〜٩( ‘ω’ )و
あなたの未来はたくさんの導きと共にあります。
ご静聴ありがとうございました。
カウンセラーみかりん
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