「嫌われる勇気」は、苦手な人と仲良くなる勇気

「嫌われる勇気」は苦手な人と仲良くなる勇気

みかりんイラスト

普通の家庭で育ったのに人間関係で悩むあなたのお悩み相談喫茶☕️

こじれた関係を結び直す カウンセラーみかりんです。

「人の悩みは、すべて対人関係の悩み」

人気本「嫌われる勇気」では、複雑に考えてなくても結局悩みは、苦手な人と仲良くなる勇気を出せたら解決すると言ってます。

そこに繋がる「目的論」について一緒に考えてみましょ♪

掬水亭@多摩湖(みか散歩)

「自分を嫌う」メリット

あなたは自分のことがキライですか?自分の欠点を口にしてしまいますか?

自分を嫌うにも目的があるということなのです。

その目的は…

自分を嫌いだと殻に閉じこもれば、人と関わらず、人から嫌われて傷つかなくて済むからということです。自分を嫌うことを「自分にとっての善」と書かれていますが、「善」とは「メリット」で勇気を出さなくて済むメリットということですね。

そして最終的に自分は嫌われる」と決めつけていることが問題の根本原因ですね💦

「嫌われる勇気」は以下のような、青年哲人の対話で、一部引用します。

青年「わたしは自分が嫌いだと認めます。短所しか見当たらず、好きになる理由が思いつかない。なんの目的があって自分を嫌っているというのです?」

哲人自己評価が低いわけです。問題はなぜ低く見積もっているのかです。」

青年「わたしに長所がないからですよ」

哲人違います。自分を好きにならないでおこうと決心しているからです。自分を好きにならないことが、あなたにとって善なのです。」

青年「この性格ですよ。他者の視線が気になって、自然に振る舞うことが出来ず、どこか芝居じみた言動になってしまう、まぁこんなひねくれた男となんて誰もつきあいたくないでしょう。」

哲人「それはあなたが他者から嫌われ、傷つくことを過剰に恐れているからなのです。そんな事なら最初から誰とも関わりを持たない方がましだと思っている。つまり、あなたの目的は他者との関係で傷つかないことなのです。」

青年「………。」

哲人あなたの目的は自分の短所を見つけ、自分のことを嫌いになり、対人関係に踏み出さなければいいのです。自分の殻に閉じこもれば、誰とも関わらずにすむし、わたしは短所があるから拒絶されるのだ、これさえなければわたしも愛されるのだと可能性の中に生きることができる。

青年「わたしは怖い、傷つきたくない。」

哲人「認めることは立派な態度です。対人関係の中で傷つかないなど基本的にありえません。

「嫌われる勇気」岸見一郎 古賀史健著

掬水亭@多摩湖(みか散歩)

人を嫌うメリット

あなたは「あの人には勝った」「負けた」と 感じてしまうことありますか?

劣等感が強いと、場合によっては優越感も感じていると言えるのですね💦 感じることあります…いやですね^^;

勝ち負けを意識すると生まれてくるのが…劣等感、これが自己否定に繋がるのです

劣等感を感じるのが嫌で、戦いから逃げたくなって、手っ取り早く逃げる理由が欲しいから、相手を悪者にしちゃうのですね。だから人は「こんなことされた」と、よく言いますが、本当は相手を悪者にして嫌うために「こんなことさせる」というのです。

悩みの出来事は「こうされた」と考えるより「こうさせた」と考えてみると自分の課題が見えてきます。

そう、この場合「劣等感の克服」ですね。

哲人「あなたにとっての他者とは、どんな存在になると思いますか?」

青年「ライバルですか?」

哲人他者全般のこと、世界のことを敵だと見なすようになるのです。すなわち、人々はいつも自分を小馬鹿にしてせせら笑い、隙あらば攻撃し、陥れようとしてくる油断ならない敵なのだ、世界は恐ろしい場所などのだ、と。

青年「わたしには3歳上の兄がいます。勉強もスポーツも優れ、幼い頃からずっと比べられながら育ってきました。何をやっても勝てません。両親はわたしを認めようとしませんでした。子供扱いされ、否定され、劣等感にまみれながら生きてきたし、兄との競争を意識せざるを得なかったのです!」

哲人もしもあなたがお兄さんを競争の軸で考えなかった場合、どんな存在になると思いますか?」

青年「まぁ兄は兄ですし、他人は他人でしょう」

哲人「いえ、もっと積極的な仲間になっていくはずです。あなたは先ほど言いましたね?幸せそうにしている他者を心から祝福することができないと。それは対人関係を競争で考え、他者の幸福をわたしの負けであるように捉えているから祝福できないのです。しかし競争から解放されれば、勝つ必要がなくなります。負ける恐怖からも解放されます。わたしの仲間なのだと実感できていれば世界は快適な場所に映ります。」

青年「仲間だと思えないのは、人生の課題から逃げているせいだと?」

哲人「例えば仮にAという人物を嫌っているとしましょう。なぜならAさんには許しがたい欠点があるからだ、と。」

青年「嫌いな人間でしたら、何人でも候補が浮かびますよ」

哲人「しかしそれはAさんの欠点が許せないから嫌っているのではありません。あなたにはAさんを嫌いになるという目的が先にあって、欠点をあとから見つけ出しているのです」

青年「何の為に!?」

哲人Aさんとの対人関係を回避するためです

青年「嫌なことをされたから嫌いになった、でなければ嫌いになる理由がありません!」

哲人関係を終わらせるための材料を探し回っているからそう感じるのです。相手はなにも変わってません。人はその気になれば、相手の欠点や短所などいくらでも見つけ出すことができる、例え相手が聖人君子のような人であったとしても嫌うべき理由など簡単に発見できます

青年「対人関係を回避するため、それだけのために他者を敵と思うのだと?」

哲人勇気の問題です!

「嫌われる勇気」 岸見一郎 古賀史健著

劣等感を感じるのがいやだから、対人関係を避けるための理由が必要だから、

相手を嫌い、欠点を探してしまうってこと…? ひゃ〜

そして必要なのは…勇気なのか〜💦

「仲間」と思うには勇気がいること

他者と関わる勇気が持てない理由とは、「ありのままの自分」に自信がないからだと言います。

でも誰でも部屋に一人でいる時は、大声で歌ったり踊ったり自由に振る舞える

ってことは、本当の自分は自由で無邪気で大胆。

では自己受容するためにどうしたらよいのか?

それは「共同体感覚」を持つことだそうです。簡単にいうと「他者はみな仲間なんだ!」という感覚ですね。

「他者はみんな仲間だ」と思えるには「自己受容」が大事。自己受容とは、自分のありのままを認めることなのですね。

そして「自己肯定」「自己受容」の違いをこういってます。自己肯定とは「私は強い、私はできる」など自分に暗示をかけること、一方「自己受容」とは「できない自分」をありのまま認めること。60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、本当の自分は100点なんだ」と言い張るのではなく、自己受容はそのままを受け止め、どうすれば100点に近づくか考えるだけだと言います。

そして著書の最後に、キリスト教社会で古くから口承されてきた「ニーバの祈り」が載っていました。なんだかグッときます。

ニーバの祈り

「神よ 願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、

変えることのできる物事を変える勇気と

その二つの違いを常に見分ける叡智を私にお与えください」

嫌われる勇気」著者岸見一郎さんと伊集院光さんのトークが良かったので動画をお借りしました。 ↓

参考になれば幸いです。

私たちの未来は、たくさんの導きと共にあります。

カウンセラーみかりんでした。またね♡

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この記事を書いた人

カウンセラーみかりん